2015年度 教員による海外フィールドスタディ報告 : 西原 博之
修了証書を受け取り師範大学国語センターのロゴを背景に記念写真
2015年度の海外フィールドスタディ(台湾)の参加者は5名だった。2014年の訪日客は国・地域別で台湾が最多だった。その数は今年になっても二桁以上増加しているといわれる通り、8月末日のフライトもほぼ満席であった。
台北に到着して翌日より師範大学語学センターの短期中国語講座に参加、午後は交流協会を訪問し、日台関係について、地方レベルでの相互交流が盛んになっていることなど、担当者からうかがった。後に、ニトリとIKEAが併設されるショッピングセンターに出かけ、その違いや共通点などを観察した。
2日は台湾モスバーガーの本社を訪れ、台湾でのマーケティング戦略や中国進出に関する話などをうかがった。3日はニトリ京華城ショッピングモールを訪問、広い売場を歩きながら、台湾進出のきっかけや日台ビジネスの違いなどを学んだ。4日の特別講義では、書道を通じて華人文化や風習について学んだ。5日は同じ語言センターで学ぶ米国人らと中正紀念堂を訪れ、その展示を見ながら交流した。午後は微風プラザにあるスーパーを尋ね、日本の食が台湾で受け入れられている現場を見学した。翌週の7日は台湾車輛公司を訪問、路面電車など、新型車輌の製造準備を進めていた。後に鶯歌にある陶器街を訪ね、人より大きな花瓶が展示されていた。9月8日は東呉大学を訪ね、商学部学生、日本語学科学生らと交流、夕方以降、一緒に近くの士林ナイトマーケットを訪れた。9日に台南に移動、日本統治時代の百貨店を復元した建築物などを見学した。10日は工業団地にある日系企業を訪問、後に烏脚病紀念館を訪れ、王金河医師のご家族と「元気ポーズ」で記念写真を撮影した。その後、地元の観光局を訪れ、担当者の案内により塩田やガラスのチャペルなどを訪れた。夕方には烏山頭ダムや八田与一記念館を見学した。11日は台湾の最南端近くにあるビーチなどを訪れ、ゆっくり時間を過ごした。12日はかつて貿易港として栄えた安平の街を訪れ、地元の名産に舌鼓をうち、午後は高速鉄道で台北に戻り、翌日の便で日本に帰国した。
今回、開放感ある夏を満喫できると期待していたが、台湾南部でデング熱が発生したため、外出を最小限にするなど、蚊避け対策しながらの旅程となり、残念であった。その中で、温かく迎えてくれた台湾の人々、お世話になった方々、活動をサポートして頂いた皆様にお礼を申し上げます。
8月31日(月) | 午前 | 羽田国際空港(BR-0189)10:50-13:30 台北松山空港着 |
午後 | 松山空港-師範大学推拡部 宿舎check in、師範大学、永康街、師大路夜市見学 | |
9月1日(火) | 午前 | 中国語講座(1) |
午後 | 交流協会訪問、ニトリ・IKEA、台北敦化北路家具モール見学 | |
9月2日(水) | 午前 | 中国語講座(2) |
午後 | 台湾モスバーガー (安心食品)訪問 | |
9月3日(木) | 午前 | 中国語講座(3) |
午後 | ニトリ台北京華城店訪問、京華城モール見学 | |
9月4日(金) | 午前 | 中国語講座(4) |
午後 | 特別講義、中国文化講座・書法(書道) | |
9月5日(土) | 午前 | 中正紀念堂散策、展示館見学 |
午後 | 微風広場 (Breeze Mall) 見学、ブリーズ・スーパー訪問 | |
9月6日(日) | 午前 | 自由活動 |
午後 | 自由活動 | |
9月7日(月) | 午前 | 台北―新豊、台湾車輛公司訪問 |
午後 | 鶯歌陶器博物館、陶器街見学-台北 | |
9月8日(火) | 午前 | 東呉大学(商学部)訪問、交流、故宮博物館見学 |
午後 | 東呉大学日本語学科見学、東呉大学学生と士林ナイトマーケット散策 | |
9月9日(水) | 午前 | 宿舎チェックアウト、台北―台南(高速鉄道637号)10:36-12:18 |
午後 | 宿泊先チェックイン、台南市街地 | |
9月10日(木) | 午前 | 台南工業団地(TJパーク)見学、台湾ダイクレ訪問、王金河紀念館訪問 |
午後 | 雲嘉南浜海風景区管理所訪問、塩田、八田與一記念館、烏山頭水庫(ダム)見学 | |
9月11日(金) | 午前 | 台南-墾丁国家公園、砂灘、鵝鑾鼻(ガランピなど) |
午後 | 小湾、南湾、高雄東港-台南 | |
9月12日(土) | 午前 | 安平、オランダ時代旧跡、老街散策 |
午後 | HSR台南-台北駅(高速鉄道716号)16:15-18:00 | |
9月13日(日) | 午前 | 宿舎 check out、空港搭乗手続。台北松山空港発 (BR-0192)7:45-11:45 |
午後 | 羽田着、解散 |